クレジットカードを作る際、カード会社は契約対象者の「属性」を審査対象とし、カード発行の可否を判断します。 属性と言うと聞きなれないかもしれませんが、具体的には年収、職業、勤務先、勤続年数、住居、居住年数、家族構成などが挙げられます。

属性が指し示す情報は、契約者本人の社会的な地位やステータスとも言えます。それでは、属性情報をどのように審査しているのでしょうか。

属性情報は定性的な情報が中心ですが、審査を適正かつ客観的に行えるように、スコアリングシステムという採点方法で審査を行っています。 スコアリングシステムによる審査は、属性情報を点数化し、その合計点が基準点に達しているかどうかを確認するものです。達していればカードを発行するというものです。 点数化することで、機械的に審査が行えるだけなく、審査するカード会社も適正な判断の元で契約者本人の信用や、支払い能力の安定性を確認できます。

特に、カード会社が重要視しているのが安定性です。例えば、雇用形態に関して、契約者がある企業の正社員なら、安定した収入が得られる上に支払い能力も備わっていると判断されます。

しかし、派遣社員やアルバイト、或いは主婦となると支払うだけの収入が安定的に得られる保証が小さいとみなされてしまい、審査から落ちてしまう場合があります。

尚、属性のスコアリングシステムはクレジットカード会社ごとに異なる上に、カード会社にとって確実に収入が得られる契約者かどうか判別するシステムです。 そのため、点数化や重み付けなどについては、原則として企業秘密となっています。

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